こんにちは!西日本労災一人親方部会です。
暑い中の日々のお勤め本当にお疲れ様です。
今回は、前々会に続き、熱中症についてですが、もし、熱中症を疑う症状が出てしまった場合はどのような行動が必要なのか。
また、どんな処置をしないといけないのか。
とくに、建設業での熱中症による死傷者数は、他の業種に比べて高いんです。
死亡するのは最悪の事態としても、あり得ないことではありません。
ご家族の方や仕事関係の方も大変悲しみます。
やはり健康と元気が一番大切!という事で、
今回は「熱中症になったときの対処法」をお届けします。
厚生労働省の調査では…
いやな話ですが…熱中症による死傷者数が、毎年増え続けているんです。
2023年の数値は、2020年の数値より下がっているように見えますが、()内の数値が死亡者数ですので、年々上昇傾向なのがわかります。
特に建設業が突出して多いんです。
続いて、月別発生状況を見てみると…
やはり、7月と8月が異常に多く、死亡者数も非常に多くなる時期です。
時間帯で見てみましょう。
9時前で多く、次に11時台、14時から15時台に多く熱中症が発症し、死亡者数は14時台に多くなっています。
9時前に多いのは、前日に熱中症になっていて、家に帰ってきてから体調が悪化するケースも多く、また、睡眠時にエアコンをかけなかったりして熱中症になってしまうのも原因のようです。
熱中症かな…症状はこれだ!
第一話熱中症について知ろう! 第一話「なりやすい人や環境について」で説明しましたが、熱中症になっているかな?と思われる状態は以下の図のとおりです。
仕事仲間同士、周りに気を留め、仲間の状態をお互い見てみましょうね。
熱中症かもしれない!その対処方法
あ、この人、熱中症かもしれない!もしくは、自分が熱中症かもしれない!
そう思ったらすぐ!対処しましょう。
少しでも、あれっ?と思ったらすぐに声掛けしましょう。
専門知識がないと、熱中症の判断は難しいからです。
作業着自体が熱をためてしまい、冷やすことができなくなります。
アスリートの世界では一般的な冷却方法です
意識を確認するために、呼びかけを続けましょう
これはダメ!熱中症のNG対応とは
熱中症は、最悪ですが死亡するケースもあります。
また、後遺障害が残るケースもあります。
熱中症かもしれない…と思った時のNG対応を紹介しますので、本当に気を付けてくださいね。
- 呼びかけに反応しない人に、無理やり水を飲ませる
- 日陰に避難させるだけで、ただ様子を見ている
- 作業着等の衣服を着たままにする
- とにかく水だけ飲む
- 救急車を呼ばない
呼びかけに反応しない、意識が朦朧、もしくはない人に、無理やり水を飲ませると、誤嚥・ごえん(気道に水が入ってしまう)する可能性があります。
誤嚥してしまうと、呼吸が困難になり、最悪死亡してしまう可能性があるので、やめましょう。
日陰への非難は有効ですが、避難したら、作業着を脱ぐ、または脱がせて、体の熱を逃がしてあげましょう。作業服を着たままだと、体からの熱が逃げなくなるため、大変危険です。
水が飲める状態でも、水分だけではなく、塩分の摂取が重要になります。
スポーツドリンクや電解水など、塩分が含まれているものをとるようにしてください。
一番危険なのは…
救急車を呼ばないことです。
先ほど述べたとおり、熱中症と判断するには専門の知識が必要です。
熱中症かもしれない、と思ったらすぐに救急車を呼び、専門家の指示に従ってくださいね。
再度確認!現場の熱中症予防対策
熱中症について知ろう! 第二話「熱中症対策について」でもご説明しましたが、しつこいようですが、再度確認してみましょう。
厚生労働省からの通達ですの、熱中症予防は必須です。
まとめ
今年の夏はすでに猛暑を超えて、酷暑となっていますよね。
暑すぎてかなわない….
熱中症は、後遺障害を残す可能性もある症状ですので、少しでも症状がでたらすぐに対処してくださいね。
一人親方さんは、常に水分と塩分が補給できるように、携帯してください。
仕事が終わったあとの….アルコール類は控えめにお願いしますね^^
今日も一日ご安全に!
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代表理事
大学を卒業後、大手と呼ばれる企業で営業力を発揮。受賞歴は多数。実姉を亡くし人生を考え起業。IT、建設、金融、海事や伝統工芸など様々な事業を展開し経験を重ねる。各業界の経営者、特に士業業界からのセミナー依頼を多数受ける。厚生労働省の承認を得て、特別加入団体を運営。相談者に耳を傾けるため、産業カウンセラーの資格を得て労災関連全般の業務を執り行っている。
人見知りという概念が欠落していて、人との壁を作ることはしませんが、嘘か誠か相手の気持ちに入り込みすぎてバカを見ることも多々あり。
人の笑顔が大好物。嫌いなものは、なぜかシイタケ。細かく切ってもわかるのが得意技。
趣味は釣り・ギター・ガーデニング・DIY・ドライブ・操船etc…特に釣りに関しては遊漁船を経営してしまうほどの釣り好きです。
社会保険制度のうち、労災保険は労働に対しての手厚い補償内容です。
元請け企業や中小事業主、一人親方として働いている方が、業務災害から経済的に身を守る唯一の手段です。この社会保険制度をもっと認知していただければと活動しています。