事故発生場所
岡山県某所の工事現場にて
細菌による感染症
某補強工事を行っていた際、約1.5mの高さから鉄板が落下。
左足の甲を直撃した。
直後は痛みはあったが、仕事を間に合わせるため休まず仕事をつづけた。
家に帰り、痛みも治まってきたためその後も仕事に出ていたが、急に痛みが強くなり、足の甲を確認。外傷はなかったが大きくはれ上がっていた。
工事が終わったため、病院で診察。
皮膚下に細菌が入り込み、感染症を起こしていたため、急遽入院。
足の固定をおこない抗生剤の投与、鎮痛薬を行い大事には至らなかったが、放っておいたら感染症が進んで足の切断もありうるところであった。
労災給付状況
労災事故の報告を受け、書類はすべて準備をしていたが、本人の希望により労災給付は今回は無かった。
給付を受けていたとしたら、療養給付対象であるため、治療代と薬価代は全額補償。
今回は入院もあったため、休業給付対象であった。
まとめ
一人親方の労災保険(特別加入制度の労働者災害補償保険)は、労働災害事故の際に、加入者を経済的に守る政府管掌の保険です。
加入者を守るということは、加入者をとりまく関係者を救うことになります。
今回のケースではご本人の申し出により、労災保険を使用することはありませんでしたが、これは「労災隠し」ではありません。ここを勘違いしてる方が多いようです。
労災事故の報告は受けましたが、労災保険を使うかどうかはご本人が決めることができます。ですから、使いたかったら使えばいいですし、使いたくなかったら使わなくてもいいわけです。
加入しているので、基本的に使用する方がほとんどですが、今回は使用しないとの申し出でした。
また、書類を作成し申請いたしますが、労働災害事故かどうかを判断するのは、あくまでも労働基準監督署経由の労働局になります。

代表理事 労災保険コンサルタント
東京国際大学を卒業後、XEROXで営業力を発揮。新規開拓営業では常に上位にランクインし各コンテスト受賞歴は多数。自由に仕事をしたいという思いから起業。IT関連、建設、金融、海事や伝統工芸など様々な事業を展開し経験を重ねる。各業界の経営者、特に士業業界からのセミナー依頼を多数受ける。現在は政府の承認を得て、特別加入団体を立ち上げ活動中。加入者の相談に耳を傾けるため、産業カウンセラーの資格を得て労災関連全般の業務を執り行っている。
小さい頃から人見知りという概念が欠落しているため壁を作ることはしませんが、たまに相手の気持ちに入り込みすぎてしまうのが悩み。
人の笑顔が大好物。嫌いなものは、なぜかシイタケ。細かく切ってもわかるのが得意技。
趣味は多方面に渡り全ては書ききれませんが、特に釣りに関しては遊漁船を経営してしまうほどの釣りバカです。
日本の社会保障制度、特に労災保険は手厚い補償内容です。諸外国ではその制度さえ無いか、あっても補償内容はかなり薄い。
中小事業主や一人親方として働いている方が、仕事中の災害から経済的に身を守る唯一の手段です。この社会保険制度をもっと認知していただければと活動しています。