事故発生場所
大阪府某所の工事現場にて
右手指の裂傷
店舗の改修工事を請け負い、内装壁面の撤去と軽天ランナーの撤去を始めたところ、軽天の鋭利な部分に気づかず、手で持ち上げたところ、鋭利な部分に手を滑らせ、右手指を大きく切ってしまった。
病院で消毒と、5針縫うケガを負ってしまった。
抜糸が終わったが、状況を見ながらの仕事復帰となった。
労災給付状況
労災事故の報告書で報告を受け、病院と院外薬局用の様式第5号を二通作成。
5針縫う整形術と抜糸、その後の治療費用と薬価費用は全額補償。負担金は0円。
まとめ
本人は、自分の不注意でとおっしゃっていましたが、労災事故のほとんどは予期せぬ出来事です。
予期できていたらケガも病気もないですし、労災保険だって必要ないですよね。不注意とおっしゃってますが、忙しい仕事の中ですから、それは仕方がないことだと思います。
十分気を付けていても人間ですから間違えは起こすもの。その時の備えとして労災保険はあるわけですから、一人親方や一人社長、事業主は自分の身は自分で守ることが最大に重要です。
会社員や雇用されるものは、会社が代理で守ってくれますが、一人親方は経済の補償もなければ、仕事の補償もありません。
自分の身は自分で守る。その方法や情報はいつも身に着けておく。
この一つが申請制度である政府管掌の特別加入制度の労災保険ですね。

代表理事 労災保険コンサルタント
東京国際大学を卒業後、XEROXで営業力を発揮。新規開拓営業では常に上位にランクインし各コンテスト受賞歴は多数。自由に仕事をしたいという思いから起業。IT関連、建設、金融、海事や伝統工芸など様々な事業を展開し経験を重ねる。各業界の経営者、特に士業業界からのセミナー依頼を多数受ける。現在は政府の承認を得て、特別加入団体を立ち上げ活動中。加入者の相談に耳を傾けるため、産業カウンセラーの資格を得て労災関連全般の業務を執り行っている。
小さい頃から人見知りという概念が欠落しているため壁を作ることはしませんが、たまに相手の気持ちに入り込みすぎてしまうのが悩み。
人の笑顔が大好物。嫌いなものは、なぜかシイタケ。細かく切ってもわかるのが得意技。
趣味は多方面に渡り全ては書ききれませんが、特に釣りに関しては遊漁船を経営してしまうほどの釣りバカです。
日本の社会保障制度、特に労災保険は手厚い補償内容です。諸外国ではその制度さえ無いか、あっても補償内容はかなり薄い。
中小事業主や一人親方として働いている方が、仕事中の災害から経済的に身を守る唯一の手段です。この社会保険制度をもっと認知していただければと活動しています。