事故発生場所
大阪府某所の工事現場にて
左手人差し指切断
ダンプの荷台に土石類の積み込み作業をしていたところ、ダンプあおりに左手人差し指が挟まれてしまった。
すぐに病院へ行ったが、診察医から左手人差し指は元に戻らないと診察を受けすぐに手術を開始。
左手人差し指の切断手術を行ったもの。
労災給付状況
様式第5号を2通作成し、病院と院外薬局へ提出。
病院側から休業するよう指示があり、様式第8号作成し提出。
治療費用と薬価費用は負担なし。
休業補償給付により補償給付を受ける。
まとめ
建設業のかたならご存じかと思いますが、ダンプのあおりとは、荷物が外に出ないように荷台の両側と後ろについている、折り畳み可能な部分です。
荷物が外に出ないようにする役割と、荷物を支える役割とがあります。
今回の事故は、この「あおり」の折り畳みができる隙間の部分に指が挟まってしまい、切断前で病院に駆け付けたが、あの重みですから壊死を起こしたのでやむをえづ、切断に至ったと思われます。
壊死した部分を残しておくと、他の部位も壊死が進んでいってしまいます。
ダンプのあおり部分は積み込み作業を楽にできるよう、折り畳みができるようになっていますが、あおり自身相当な重みがありますので、挟まれないよう十分に注意が必要です。
命に別状はないですが、精神的な疲労は相当なもの。
一日も早い回復を心よりお祈り申し上げます。

代表理事 労災保険コンサルタント
東京国際大学を卒業後、XEROXで営業力を発揮。新規開拓営業では常に上位にランクインし各コンテスト受賞歴は多数。自由に仕事をしたいという思いから起業。IT関連、建設、金融、海事や伝統工芸など様々な事業を展開し経験を重ねる。各業界の経営者、特に士業業界からのセミナー依頼を多数受ける。現在は政府の承認を得て、特別加入団体を立ち上げ活動中。加入者の相談に耳を傾けるため、産業カウンセラーの資格を得て労災関連全般の業務を執り行っている。
小さい頃から人見知りという概念が欠落しているため壁を作ることはしませんが、たまに相手の気持ちに入り込みすぎてしまうのが悩み。
人の笑顔が大好物。嫌いなものは、なぜかシイタケ。細かく切ってもわかるのが得意技。
趣味は多方面に渡り全ては書ききれませんが、特に釣りに関しては遊漁船を経営してしまうほどの釣りバカです。
日本の社会保障制度、特に労災保険は手厚い補償内容です。諸外国ではその制度さえ無いか、あっても補償内容はかなり薄い。
中小事業主や一人親方として働いている方が、仕事中の災害から経済的に身を守る唯一の手段です。この社会保険制度をもっと認知していただければと活動しています。